XR(VR/ARなど)空間環境で「そこにしかないもの」は、「人」と「コミュニティ」。
最近、XR空間が民主化している。
ゲーマーのための空間だったが、技術開発が進み、コロナ禍もあって、一気にオンラインでのコミュニティが進化した。今や1人3体の違うキャラクターのアバターを持っているのは当たり前の時代だと言える。
このXR空間では、街が作られ、建築物が作られている。
時には建築家がXR空間の中に建築物を建てたりしている。自由な発想で物が創造できる空間は非常に面白い。しかし、XR空間上のモノやコンテンツはコピペできる。工業デザインのモノだけではなく、この建築物でさえも移設したりコピペすることは可能だ。
そこにしかないもの。
現実でも仮想でも、「人」と「コミュニティ」。
Oculus questで仮想体験は、とっても楽しいと思ったし、可能性を感じた。
なぜ、何に、可能性を感じたんだろう。と考えてみた。
よりリアルなゲーム体験ができること?現実ではできないことが仮想の中で実現できること?例えば街中に好きな色のペンキを塗れること??
私は、ここでできる何よりの可能性は、誰かとコミュニケーションできることではないかと思った。
遠くにいる友人。
海の向こうの会ったこともない多様な人たち。
同じ趣味の人。
全く違う考え方やアイデンティティを持った人たち。
時には、自分自身として、時には、全く違う人物として、コミュニケーションできる。
リアルだけではなく、バーチャルの中でも、そこにはそこにしかない「人」がいて、「コミュニティ」がある。
そして、1人で無機的な仮想空間に入っていても、誰かとコミュニケーションしている瞬間はとても有機的な気持ちになる。
このXR空間環境は、デジタルツイン化と相まって、テクノロジーは一気に加速し、これからも多くのデクのロジーやデバイスの開発が猛スピードでされていく。XR空間の中での嗅覚や触覚もよりリアルになり、軽く装着できるメガネやコンタクトなども開発されている。
新たな時代の「そこにしかないもの。」は、「人」と「コミュニティ」になるかもしれない。
いや。1000年前もそうだった。
そして、今も、1000年後もそうだということだ。
そして、新たな時代は、もっともっと自由で多様な「そこにしかないもの。=人のコミュニティ」が生まれるだろう。
楽しみでしかない。
サンセバスチャンの海岸線