生まれ変わる力。サステナビリティ

Surviveサヴァイヴから、Reviveリヴァイヴへ。世界が生まれ変わる時のサスティナビリティは、今よりももっと現実的であり、重要。

これから世界のモビリティは、電気に変わっていく。CO2排出をどれだけ削減するか?地球を守るための重要なテーマとなる。

サスティナビリティの課題は、文化的、心理的なもの

「再生デザインの実践における障壁は、技術的なことだけではなく、文化的および心理的なもの」かもしれない。サステナビリティをどう伝えるのかのコミュニケーション(プロモーションとも言える)を見直すことがとても重要だと思う。

私たちは、生態学がデザインを決め、デザインが自然に影響を与える”もつれ合う時代”に生きている。自然と人は一体であり、生物のネットワークは人間の暮らしと絡み合っている。デザイナーは、「自然を取り入れる。」という概念ではなく、自然の流れの中に人やデザインが寄り添っていくようなことを模索できないか?と思う。

既成概念に捉われない破壊的なデザインシンキングやメイキングが、私たちと自然の関係をいかに再生・修復するかについて模索し、新たな人間と自然の関係を協調関係を築いていきたい。

出典:photo by erJulien_Deceroi_untilted_flowers_by_julien_deceroi_106355
https://juliendeceroi.com/

例えば、将来、私たち人間、植物、ロボットは互いに協力し合って自己修復、自己成長、適応力のある建築物を作れるようになる。

生物学や光合成などのバイオ分野が建築分野に参入し、再生的な建築モデルの開発に取り組んでいる。少ない水でも植物が育つ火山岩。自家培養や生体受容性コンクリートなどの開発。(カタルーニャ大学(UPC)のStructural Technology Groupは、小さなコケ、菌類、地衣類、微細藻類の成長をサポートする新しいコンクリートを開発した。)そして土壌の健康を管理できるアプリ開発。建物全体を緑化し、更にメンテナンスフリーの緑化建築物が自由にできるようになる日も近い。

biological-concrete
出典:Transmaterial
http://transmaterial.net/biological-concrete/

建物自体を自然素材にすることは、ヨーロッパの石造りや日本の木造など、過去に習うのももう一つのアイデアだと思うし、科学の力で、新たな自然素材を生み出していくのも大切だと思う。ただ人間の心地よさを追求するだけではなく、新旧を取り入れながら自然を壊さないまま人が生きられる場所(建築物)ができることが次のステップになると思いたい。

人間自身が生み猛威を振るっているウィルス、コロナ禍の中でのサヴァイヴからReviveリヴァイヴ、再生、多くのことが淘汰され生まれ変わる。そんな中、自然とどう共生していくか。そのための既成概念にとらわれない自然との協調関係をどう結んでいくのかは、私たち自身がドライヴァーでもある。つまり、私たちの文化や心にかかっているのだと思う。

デザインという仕事をする上では、このサスティナブルの「審美性」は諦めずにいたい。でないと人の心には届かない。届かないと、この「サスティナブル」という言葉はただのおしゃれ「トレンドキーワード」にしかならない。そして、小さくても始められることから始めていきたい。

出典:photo by Johannes_Bauer_RD.Johannes_Bauer_14_Lunaria_Annua (1)
https://www.instagram.com/studio_johannes_bauer/

◉Surviveは今、やる。やってみる。考えている時間はない。
◉Reviveに向けて「サスティナビリティ」の課題を考える。
◉Thriveでは、新しい成長へ。

Survive-Revive-Thrive
砂漠のコレクション

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