11月に行われたイノベーションシティフォーラム。都市と建築の未来というテーマの中、スタジオムンバイのビジョイジェイン氏の発言。「都市と建築の未来においては、何千キロ離れた距離でも愛情をかけることが何よりも大切だ。」と発言した。ことが心に刺さった。
建築家の説明や言葉は、私には難解なことが多い。理論的で空想的で、理屈っぽいくて、芸術的。そして、壮大!いつもわかりにくいながらも、何とか理解しようと必死だ。
今回、ビジョイジェイン氏の発言の意図が私の解釈であっているかわからないが、この「愛情を持つ。かける。」というところが、心に刺さった。基本的なことだが、忘れていたことだったように思う。
まず最初に出てきたキーワード。
水のような足元。
流動的な時代。
水・空気は本質的。
自然発生。
儚さによって不健康を克服できる。
地形。
水・空気・光によって構成させる。
えーと。えーと。
ということで、早くも逃亡しそうになるような難解。
しかし、こういったことをデザインに落としていく。
まず、「偏見のないデザイン」。
偏見をなくしてみる。
私たちが生まれた時に戻ると人は最初に手で何かを求めた。
一つは、触覚=ハプティクス。皮膚感覚というのは非常に重要視すべき。
そして、もう一つは、愛情を持つこと。
その場所に。何千キロ離れた距離でも、一緒にプロジェクトを担うそこにいる人やその場所の人々に。
このコロナ禍は、建築にどのような影響を与えるのか?という質問に彼はこう答えた。
皆が調整し、コミュニケーションしていく時、新しい可能性が生まれるはず。
現場に行かないことで、手放すことでの可能性を楽しむ。建築物の形は最初に考 1 えたものから変わるかもしれない。
しかしそれは、それぞれが愛情(愛しみ)を持っていれば、その場所にあったものとして変わる。
コロナ禍でできないことが増えたことで、多くのできること解放されたことも多かったのではいか。
そして気付かされたこともとても多かった。
何が言いたいのか?やはり難解ではあったが。何となく伝わるものがあった。
◉人として根源的なことを改めて考える。
◉偏見をはずし、新しい時代になることを願いたい。
◉そして、この「愛情(愛しみ)」こそが、世界中の人やテクノロジーをつなぎ、未来の都市と建築になるのなら、建築という職業はもっと最前線に立ち、素晴らしい時代を作っていけるのではないかと。
「愛情」を持つ。人々が本当にその土地やその仕事に愛情を持っていたら、ビジョイ氏の言う、セレンディピティが起き、素晴らしい都市ができるのかもしれない。
タッチレスを克服する未来
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