働く場の解放がもたらすもの

ロボット人間量産型社会から、真のダイバーシティへ

「変化」「変革」が苦手な日本。いつからそうなったのか。しかし、新型コロナウィルスは、世界を大きく変革させた。いや。元々想定していたことが一気に加速したに過ぎないのかもしれない。

その中で、私たちの生活に一番大きかったのはリモートワークの推進ではないかと思う。かくいう私もほぼ完全リモートワークでの生活を手に入れている。今のところ。
1日の中、最低でも9時間、通勤も入れると11時間を「働く場所」に拘束されていた。働く場所が自由になってみて、場所が拘束されることのストレスがこんなにもあったことを実感した。

会社で「働く」ということ。ようはサラリーマンというのは、元々は奴隷制度からできたものという。「農業」という食べ物を育てて暮らすことを生み出した人間が、次は土地を持ち、奴隷を働かせ、安定をさかなに明らかに不公平な対価を渡す。そうすることで、土地を持った人は自分では働かなくても裕福に暮らすことができるようになった。

さらに、今はこの制度が更にねじ曲がっている。経営者でもない管理職という中途半端なポジションを作った。中身のない自分を大きく見せることに長けた風船か、意見を持たないイエッサーが決定権を持つという軍隊組織だ。そしてそのイエッサー達がまたイエッサーを担ぐ。悪循環でしかないのは明らかだが、誰も止められない。彼らは農作物が取れなくても責任さえ取らない。この時ばかりと部下の責任にし怒鳴り散らしたり、そもそも少ない対価を更に減らす。国も会社も日本の社会全体が未だにそういうところが多い。

私は実はそんな社会や人に嫌気がさしていた。それでも、「皆同じ」という錯覚のもと考えることさえやめ、同じ満員電車に乗って会社へ行っていたのだと思う。日本人はストレス耐性が高いのかもしれない。あの満員電車に何十年も耐えて通うのだから。

私たちは「皆と同じ」が大好きだ。皆が大学に行く。皆が就職する。皆が結婚する。理不尽なルールや曖昧なままされる差別でさえも、「皆大変なんだから。」とうやむや。そして、いつからか「なぜ?」と思わなくなっていった。考えなくなったのだと思う。「なぜなぜ?」という若者や意見を持つ人は変人扱いで、考えず意見も持たないイエッサーの方が従来型の日本の企業ではうまく行くものだ。それは、考えないロボットの量産だった。私自身もロボットになりかけていたかもしれない。

少なくとも、このリモートワークの機会は、自分自身の価値観を考え直すきっかけになった。
こんな日本で、私たちがどこまで変われるのかはわからない。しかし、世界は確実に変わる。私たちひとりひとりがもう一度、自分を見つめ、多様性を「認める」なんていう綺麗事ではなく、違う意見や経験を「リスペクトし、学ぶ」ことからはじめたい。
働く場の変革は、日本の社会ルールをも大きく変える可能性を秘めている。しかし、それは働く場が変わることでの「ひとりひとりの価値観の変革」にかかっていると思う。

もうそろそろ考えないロボットの量産をやめないか。そして真のダイバーシティがやってくることを願いたい。

◉軍隊制度、奴隷制度が残るロボット量産の場、サラリーマン
◉リモートワークで変革するために、自分自身を見つめ、価値観を考え直す
◉一人一人の価値観の変革が日本の社会ルールを変え、新たな時代に進める

そして———————————-
今までは、ただ帰って寝る場所だった家に注目が集まっている。これからは、「家」は、ワークスペースにもなり、確実に今までよりもいる時間が増える。その中で、どうやって心地よい空間を作るか。「自分自身」「家族」が心地よく暮らせ、快適に働ける場所を作り上げればいい。とてもシンプルだ。

おしゃれなファッションやカッコイイ車ではなく、素敵なインテリアの部屋で暮らしているのがモテる時代が来ると嬉しいと思う。

そこで次回からは、フルタイムイエナカを心地よく快適な場所、ちょっとだけ素敵にするためのヒントをシリーズでご紹介する。

◉イエナカ1 垂直面を見直してみる
◉イエナカ2 五感に聞いてみる
◉イエナカ3 一生愛せるものを持つ

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