Cosmic Garden

コズミックガーデン
サンドラ・シントSandra Cinto
ブラジル、サント・アンドレ生まれ

7月いっぱい、銀座メゾンエルメスで展示されていたコズミックガーデン。展示に足を運ぶのがギリギリになってしまい、会期が終わってからのブログとなってしまった。この展示自体をエルメスがオファーしたのはきっと去年よりは前だろう。この時代に届けたいメッセージがぎゅっと詰まった展示だったように思う。

展示より
シントにとってドローイングとは、人々の体験や記憶、夢を共有するひとつの内省的な言語でありながら、時間と向かい合うひとつの重要な方法でもあり、瞑想や休息をも意味します。白や銀の細い線から描き出されるのは、荒れ狂う海、暴風雨や天空といった、人間の力の及ばない崇高さと結びつく光景ですが、ここでシントが問いかけるのは、自然の力による破壊や暴力そのものではなく、カタストロフや混沌といった状況に直面した時、私たち人間が感情と向き合う時間です。

サンドラ・シント
「私はアートとは人々が自分自身と繋がり、自分という存在を理解する一つの方法だと信じています。そのようにして再発見された自分とは、どこか深甚で神秘的な姿をしているのではないでしょうか。」

「コズミック・ガーデン」は鑑賞者にも、自分との対話を促します。親密で緻密な細部から生み出されるリズムに導かれる没入的な体験は、いつしか空間を超時間的な庭と変えてゆくでしょう。宇宙という深淵の海にたたずむ休息の時間は、シントが求める不安定な社会に対する静かな抵抗の姿でもあるのです。

cosmic garden

つまり、私たちは既にだいぶ前から心のどこかで気づいていたんだと思う。立ち止まって向き合う時間が必要なことを。人も社会も。しかし、気づかないふりをしてきたのかもしれない。
また、このようなテーマは、ファッションショーなどでもみられる。注目していきたい。

◉Cosmic Garden
https://www.hermes.com/jp/ja/story/maison-ginza/forum/200211/
◉ミラノファッションウィーク2021SS
https://www.cameramoda.it/en/milano-moda-donna/

◉安定主義者。自分を見つめ、癒しや安定を求める。
◉楽観主義者。新楽観主義で未来を構築する。

安定主義者
新楽観主義

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール