Little Sun

リトル サン(Little Sun社)は 2012 年に設立された。
太陽の光を全ての人の手に、、、

リトルサン社は、光を動力源とし繁栄する世界を創造することを目的として設立された。彼らは、アフリカのコミュニティに太陽エネルギーを与え、太陽エネルギーを動力とする世界のための行動を鼓舞している。

そして、このリトルサン社は、世界的なアーティスト、オラファー・エリアソンが創設者の1人だ。このLittle Sun社の「Little Sun(リトルサン)」は花の形をした黄色いソーラーライト。
※昨年、東京都現代美術館で展覧会「時に川は橋となる」を開催した。コロナ禍の中だが多くの来場で、平日にも関わらず、1時間待ちだった。
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/olafur-eliasson/

photo by Little Sun
https://littlesun.org/about/

この黄色いソーラーライトは、エチオピアで電気のない生活を送っている人々のために、小型で持ち運び可能なランプを作るというシンプルなアイデアとして始まった。
アフリカのエネルギー不足の農村地域で太陽光発電と充電器を手頃な価格で利用できるようにするための資金調達を目的として、世界中でソーラー装置を販売している。この利益を目的の達成のために活用している。

  • 太陽エネルギーを動力源とする繁栄するコミュニティを作る。
  • 気候の不公平を減らす。
  • 完全に再生可能エネルギーだけで動く世界への移行する。
photo by Little Sun
https://littlesun.org/about/

マイクロエコノミーの考え方

このリトルサンは、2012年のロンドンオリンピック開催時の文化事業の一環として開発されたと英国では言われていた。
しかし、オラファー・エリアソンはデザイン・インダバの壇上で、「聖火トーチの対極にあるもの、ひとりが持つものではなく、大勢が共有できるものとして考えた」と暴露した。当時、彼はこのトーチの考え方を提案したが実現に至らず、テートモダンで開かれた自身の展覧会に反映され、それがリトルサン社の設立のきっかけになったと語った。

エリアソンは2017年3月に開かれた南アフリカのカンファレンス「デザイン・インダバ」のスピーチの締めくくりに、リトルサンを用いて会場を埋め尽くした観客全員とパフォーマンスを繰り広げた。

photo by Design indaba
http://www.designindaba.com

昨日、うちにも小さな太陽が点灯した。このリトルサンが灯ることで、世界とつながっていることを感じる。
そして、この瞬間に世界のどこかで、この光の元で、学び、働き、遊び、コミュニティが生まれている。

オラファー・エリアソン Olafur Eliasson
1967年、コペンハーゲン(デンマーク)生まれ。現在、ベルリンとコペンハーゲンを拠点に活動。アイスランドとデンマークで生まれ育ち、1989年から1995年までデンマーク王立美術アカデミーで学ぶ。1995年、ベルリンに渡り、スタジオ・オラファー・エリアソンを設立。スタジオは現在、技術者、建築家、研究者、美術史家、料理人等、100名を超えるメンバーで構成されている。2014年、建築家のセバスチャン・ベーマンと共同でスタジオ・アザー・スペーシズを設立。
光や水、霧などの自然現象を新しい知覚体験として屋内外に再現する作品を数多く手がけ、世界的に高く評価されている。テート・モダン(ロンドン)で発表した《ウェザー・プロジェクト》(2003年)やニューヨークのイースト川に人工の滝を出現させたパブリックアート・プロジェクト(2008年)等、大規模なインスタレーションで広く知られている。近年は、電力にアクセスできない地域に住む人びとに届けられる携帯式のソーラーライト「リトルサン」(エンジニアのフレデリック・オッテセンと共同開発)や、グリーンランドから溶け落ちた巨大な氷を街なかに展示することで人びとに気候変動を体感させる「アイス・ウォッチ」(地質学者のミニック・ロージングとの共同プロジェクト)といった社会的課題をめぐる取り組みにも力を注いでいる。

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