Bruno Munariの玩具_ZIZI

イタリアのアーティスト、デザイナー、ブルーノ・ムナーリ。

1907年ミラノ生まれ。後期の未来派の活動に参加し、1930年に「役に立たない機械」で注目を集める。1954年にはサルの玩具「Scimmietta ZIZI」で第1回、1955年、1979年にもコンパッソ・ドーロを受賞。
DANESEでは、[EDlZlONE PER BAMBINI] の大部分を手掛けるなど、遊びの中から子供が自らの創造力を育める作品を多く制作している。
人の心を暖かくするようなムナーリ作品は、芸術的な探求と理論的な探求が作品のバックグラウンドとして存在している。
ムナーリは1998年に91歳で亡くなったが、日本でも著書の邦訳が出版され、回顧展が開催され、約70年にわたる製作活動が生前にも増して評価されているアーティストだ。

インテリアデザイン、プロダクト、特に玩具や絵本は、既成概念を超えるような素晴らしいデザインが多くある。そのどれもが、ワクワクする。
そこには、芸術と理論が共存している。
「Drawing the sun」や「Drawing a tree」の絵本は、今でもたまに開いて発想の源にするし、他にも絵本やプロダクトも自然といくつか持っている。コレクターではないのに、不思議。

中でも、「ZIZI」は、猿の玩具で、回顧展で見つけた時には思わず手にしていた。

1952年に「Bruno Munari / ブルーノ・ムナーリ」がデザインした知育玩具「ZIZI」。ポリウレタンのボディに針金の骨というシンプルな構造。発表当時としては新しい素材を駆使して作られた玩具として、1954年に記念すべき第1回目のコンパッソ・ドーロ賞を受賞した。
そう。前述の1回目の受賞が、このZIZIだった。2001年に復刻して販売されるも、その後生産中止となり2006年には欠品。
そして、生誕100年の回顧展を記念して、改めて復刻版の生産と販売がされ、回顧展で見つけ、即手にしていた。

手書きの顔はひとつひとつ違っていて、可愛さはもう爆発的だ。
ムナーリの暖かさ、優しさ、芸術、理論。そして、本当にセンスの良いユーモア。全てが詰まっている。
最近は企画やコンセプト、コンサルのようなストーリーに関わる仕事が多くなっていて、難しい言葉ばかりをこねくり回して、なんとなく「すごいこと(モノ)のように見せる。」ことを頑張る。
本質的じゃないなー、、、
自分でデザインしていないなー、、、

小難しいストーリーやうんちくに疲れた私に、ZIZIは、「答えは簡単だよ。」と言っているようだ。

今日も小さなヒントをもらおう。

https://www.pamono.it/designers/bruno-munari
https://creationphilia.com/ingomaurerの照明_dew-drops/
ときめく場所

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